春愁ではなくて。

朝家を出ると、門扉の外に同じ社宅の奥様が立っていた。一昨日小学校に新入学したばかりの息子くんが、まだ体に馴染まない大きいランドセルを背負って、別の家のお兄ちゃんと一緒に張り切って登校していく後姿を、嬉しそうに、そしてちょっと心配そうに、やさしい顔して見送っている。
挨拶をして私はバス停に向かいながら、つい数週間前まで毎日幼稚園に送り迎えしていたママにとって、これは劇的な変化で、さぞかしの感慨だろうなー、なんて想像していたら、ついウルウルしてしまった。この春は、卒園・入園・入学系のネタにどうも涙腺が弱まっている。ヨソ様の子のことなのに、なんだか過剰に感動してしまう。
去年まではそんなことはなかったのに(身内の甥姪の話でも、まさか泣けるほどではなかった)、我ながら妙な感傷だ。なんじゃこれ?と自ら分析するに、赤ン坊を産んで、それを子供に育てていく過程はもちろん大仕事なのだけれども、それをさらに「社会に出す」(保育園・幼稚園・学校に入れる)っていうのが、親にとってとても大きなステップであるということを、私自身が身をもって認識したためかなあと思い至った。
諸先輩方には、そんなの当然、大変なのがやっとわかった?と言われてしまうかもしれないが、私にとっては、昨年の今頃に一度それを経験したことが、深層心理で、自分で意識するよりもずっと大きな事件となっているような気がするのだ。「さびしい」とか「不安」とかいう当時のネガティブな感情ばかりではなく、もちろんその後の「バンザイ」「よくやった」的な感情も含めて。
なんだかよくわからないが、まあとにかくみんなスゴイ、と思うわけだ。世の中の新入園・新入学の子のお母さん達(もちろんお父さん達も)にあまねく、バンザイ、よくやった。
そして、いずれセガレが卒園・入学することなんか考えたら、号泣するのがもう今から目に見えちゃって、我ながらアホらしい。
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by pi-tang | 2008-04-09 22:22 | 母業一般